サッカー06年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の観戦会の模様がTV・新聞の各メディアで紹介されました。
2005年 2 月 10 日
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 2月9日に行われたワールドカップアジア最終予選、日本VS朝鮮民主主義人民共和国(以下北朝鮮)戦と約30分遅れで、韓国ソウルで開始された韓国VSクウェート戦を同時に観戦しようと私達コリアタウン推進委員会が中心になり企画され、コリアタウン内の「班家(パンガ)食工房」に設置された特設会場に当日多くの参加者とTV・新聞等の報道陣が詰め掛けた。観戦会は期待を上回る盛り上がりを見せ会場は沸きかえった。その模様はTVのニュースなどで当日放送され、ご覧になった方も多いと思いますが、翌日の各紙紙面でも一斉に報じられましたので、記事を抜粋して掲載します。
<サンケイスポーツ>
日朝韓W放映 桃谷で大歓声
 大阪・桃谷の大阪コリアタウン内にある韓国料理店兼食事販売店「班家(ぱんが)食工房」では、大型画面で日本-北朝鮮戦と韓国-クウェート戦を同時放映。観客は2つのスクリーンを交互に眺めて応援した。
日本の先制ゴールに「おお-っ」と歓声が起こり、後半の北朝鮮の同点ゴールではそれ以上の大歓声。
日本の勝ち越しゴールで決着すると、「どっちもようやったわ」という声とともに大きな拍手が起こった。
遅れて始まった韓国戦は韓国が勝ち、大阪・東成区の金節子さん(三六)は「韓国が勝ててよかった。1人で見るよりこういうイベントは盛りあがりますね」と満足そうだった。
<スポーツニッポン>
「勝つんだ」「イギョーラ」熱き願いは“ひとつ”
韓国と3カ国揃い踏み目指せ“ドイツ”

 よう、頑張った。サッカーW杯のアジア最終予選の第1戦「日本-北朝鮮」が行われた9日、大阪市生野区の商店街「生野コリアタウン」では韓国食品店に100人以上の在日朝鮮人や在日韓国人が集まり、声援を送った。北朝鮮の健闘に、試合後は両国を称える拍手が巻き起こった。
「3カ国全部を応援しよう」という趣旨で開催されたイベントで、ソウルで行われた「韓国-クウェート」戦も同時に放送。しかし、注目はやはり「日本-北朝鮮」。後半に北朝鮮が追いつくと大歓声が店内に響いた。
 試合終了間際に日本が得点を入れると歓声と悲鳴が入り交じった。主催した商店街推進委員会の李容柱委員長(42)は「みんなが3カ国を応援してくれて感激です。北朝鮮の実力が劣っていないことがわかったし、3カ国いずれも本選に行ってほしい」と期待を込めた。
一方、コリアタウン近くにある在日本朝鮮人総連合会生野西支部でも「日本-北朝鮮」の観戦イベントが開催され、約50人が訪れた。子供2人を連れて訪れた洪性徹さん(40)は「本当によく頑張った。今後の予選に期待が持てます」と笑顔。支部の李英好教育部長(44)は「政治状況は複雑だが、スポーツには関係ない。こういうイベントを通じて各国の相互理解が進めば」と期待していた。
<デイリースポーツ>
西で東でコリアタウン大熱狂 日朝サポーター一つになった。

試合終了後、両チームの健闘を拍手でたたえるコリアタウンのサポーター =大阪市生野区の「班家食工房」


[大阪・生野]
 「班家食工房」には、日本人サポーターを中心に約200人が集まった。韓国籍の李容柱さん(四二)が委員長を務める「コリアタウン推進委員会」の呼びかけで実現したイベントで、「韓国-クウェート」戦も同時放送。日本の勝利に北朝鮮、韓国のサポーターからも祝福の声が飛んだ。
試合中には「イギュラ(勝って)朝鮮、イギュラ日本」と両国の"応援コール"が鳴リ響いた。試合終了直後両国の選手が握手する姿が画面に映ると、同区に住む荒井隆さん(二四)は「日本と北朝鮮の歴史が一歩進んだ思いです」と感慨深げ。李さんも「日本の方も母国を応援しながら、北朝鮮の戦いを称えていたのがうれしかった」と笑顔を浮かべた。
 一方、生野西朝鮮会館には北朝鮮サポーターを中心に約50人が集結。生野西朝鮮総連の主催で、会場には母国の国旗が掲げられた。在日朝鮮人3世のヒョン・フィナさん(一四)は「安英学選手が大好き。日本と北朝鮮はいろいろな隔たリがあるけど、今日は純粋に楽しめた」と笑った。
在日朝鮮人3世のリ・ウヒヤンさん(一四)は「試合に負けたことは悔しいけど、お互い学ぶことがあったと思う。いろいろな問題を抱える国同士だけど、この試合が終わったときの選手たちのように歩み寄ってくれれば」と期待を寄せた。
 国内では北朝鮮への反発が強い。在日朝鮮人3世のチ・ソンチョルさん(三六)は「正直、日本でのうちの国に対する報道は憤慨を感じるときもある」と胸の内を明かした。だが、「今日は国籍関係なく皆がサッカーで一つになれた気がする。これをきっかけに距離が縮めば」と関係修復を望んだ。
<日刊スポーツ>
日朝韓 大阪・生野でひとつになった。日本勝利の瞬間「コーリア、ニッポン!」
3カ国のシールを顔に張り、声援を送るコリアタウンの女性サポーター =9日夜、大阪市生野区

[コリアタウン]
 住民の4人に1人が在日韓国・朝鮮人。大阪市生野区にある日本最大の「コリアタウン」で9日、サッカーW杯アジア最終予選の日本-北朝鮮戦、韓国-クウェート戦(ソウル)の2試合同時観戦イベントが行われた。
日朝関係が緊張を増す中、それぞれ日本、北朝鮮、韓国の国籍を持つ約150人が集結。W杯本大会への3力国同時出場を願い、異例の“合同応援”を繰り広げた。
[サポーター150人、工ール交錯]
  「勇気づけられた」「コーリア、ニッポン!」。
試合終了後、会場内で“合言葉”が合唱された。
大阪市生野区のコリアタウンにある多目的ホール「班家(パンガ)食工房」。南北の在日コリアンと、20〜30人の若い日本人。約150人の3カ国合同応援団が、この日生まれた応援コールを連呼した。
イベントは「コリアタウン推進委員会」が主催した。李容柱(リ・ヨンジュ)委員長(42)らが3力国同時の本大会出場を願い「国籍や応援するチームに関係なくみんなが一体となって同じ空間で応援したい」と企画した。
 会場には大型スクリーン2台が設置され、午後7時半からは日朝戦、同8時からは韓国戦が放映された。
「ニツポン、チャチャチャ」「イギョラ、チョーソン(頑張れ、朝鮮)!」「テーハミングック(大韓民国)!」。日本と北朝鮮の得点シーンでは会場内で明暗は分かれた。
生野区に住む50代の日本人女性は「夫は在日韓国人。コリアンの妻として韓国、同じ民族の北朝鮮、日本を応援したい」。富田林市から来た日本人大学生宮崎愛子さん(21)は「最初は肩身が狭かったけど、後ろにいた在日コリアンの方に『ここにいる人の半分は日本を応援している』と言われて、勇気づけられた」と語していた。
<スポーツ報知>
大阪コリアタウン 南北統一で応援
 大黒の勝ち越しゴールが決まると、悲鳴と歓声が入り交じった。日本の勝利が決まった瞬間、それぞれの国旗をペインティングした観客から口々に「良くやった」の言葉が漏れ、自然に拍手が沸き起こった。
 9日夜、大阪市生野区の「コリアタウン」の多目的ホール「班家(パンガ)食工房」で開催された日本-北朝鮮戦(埼玉)、韓国-クウェート戦(ソウル)の2元同時中継による観戦イベントには午後6時すぎからサポーターたちが続々と集合。定員150人を超えたため、入場料も急きょ無料にして、立ち見も含め約200人のサツカーファンが"国境"を超えて世紀の一戦を見守った。
 在日朝鮮人の50代の女性は「本心は北朝鮮を応援していたけど、どっちが勝ってもいい。在日の人間は勇気をもらった」と興奮気昧。
 李容柱(リ・ヨンジュ)委員長(42)は「思った以上に会場が一体になった」と満足そうだ。
同じコリアタウンにある朝鮮総連大阪府生野西支部の生野西朝鮮会館でも観戦イベントが行われ、北朝鮮籍の約50人が集まった。北朝鮮の同点ゴールが決まった瞬間は抱き合って国旗を振りながら大喜び。最後は敗戦にガックリしたが「両方頑張ってたし、気持ちよかった」(21歳の女性)など最後まで友好ムードだった。
<朝日新聞>
壁越え燃えた 両方に拍手、笑顔コリアタウン
熱戦に盛り上がる人たち =9日、大阪市生野区で

 日本最大のコリアタウンがある大阪市生野区の商店街では、日韓戦のほか、30分遅れてソウルで始まつた韓国-クウェート戦も放映。日本人や在日韓国・朝鮮人ら約100人が、日朝韓3カ国を応援した。
「在日の多い街として、日本人と一緒に応援したい。日朝の政治的なわだかまりも薄まれば」と若手商店主らが企画。試合が進むにつれ、3カ国別々だったかけ声が「コリア、ニッポン」に一体化する。北朝鮮がゴールを決めると、「イギョラ、チョソン(勝て、朝鮮)」コールが続いた。
 試合後、日本人と在日のサポーターが笑顔で拍手。大学の仲間と観戦した大阪府富田林市の松田真哉さん(20)は「勝っても負けても、和気あいあいとした雰囲気。両方の応援に拍手するのはとても楽しかった」と笑顔だった。
<毎日新聞>
コリアタウン燃えた 一体感
◆大阪・生野
 「日本、チャ、チャ、チャ!」「イギョラ、チョソン(頑張れ、朝鮮)!」「テーハミングック(大韓民国)!」。
 大阪市生野区のコリアタウンの「班家食工房」で9日夜、日本、北朝鮮、韓国の3カ国の代表チームを同時に応援する企画があり、日本-北朝鮮戦(埼玉スタジアム)と韓国-クウェート戦(ソウル)の生中継が2面の大型スクリーンに映し出された。約150人の参加者は3カ国のシールを顔に張るフェースペインティングをし、各選手の好プレーに大きな歓声を送った。試合前には全員で3カ国の応援の言葉を練習。
 在日コリアンでNPO役員の鄭甲寿(チョンカプス)さん(50)は「日朝両国政府はデリケートな時期。しかし良いプレー、フェアプレーに拍手を送るのがスポーツの素晴らしさだ」と笑顔。
 北朝鮮戦が始まると、大学院生の福本拓さん(26)は「他国の文化に触れる良い機会で『イギョラ』という言葉も覚えた。今以上に交流を深めていくことができれば」。ハーフタイムには全員でアリランを大合唱した。
韓国戦の中継も始まり、料理店経営の鄭永基(チョンヨンキ)さん(46)は「韓国の6大会連続出場が願い。朝鮮半島は一つ。歌の『アリラン』の気持ちで応援しています」と話した。
 主催したコリアタウン推進委員会委員長の李容柱(リヨンジュ)さん(42)は「会場の一体感は最高。3カ国とも本大会に出場してほしい。今後も続けていきたい」と話した。


政治超えてきずな/在日がマイナスイメージ乗り越え/スポーツの力は偉大
W杯予選一夜明け「共生-生野で見た」
応援イベントを振り返る李さん(左)ら
=10日午前11時10分、野田武写す

 サッカーの06年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本-北朝鮮の熱戦から一夜明けた10日、日本最大のコリアンタウン・大阪市生野区では、「政治を超えて、日本、北朝鮮、韓国のきずなが互いの国民の間でより深まった」と成功を祝う一方、試合会場の厳重な警備を疑問視した声が聞かれた。
 韓国、朝鮮籍の人だけでも2割を超える同区は、もともと異文化共生を目指してきた社会。街を歩くと、「生野が体現してきた共生のメッセージを今後も粘り強くアピールしていきたい」と語る人々がいた。

  生野に住み、在日コリアンらの取材を続けるノンフィクション作家、高賛侑(コウチャニュウ)さん(57)は、「北朝鮮が負けたのは残念だが、互いにいい戦いぶりだった」と感激した一方、「試合会場の厳重警備はだれに向けたものだったのか。在日社会を知らない日木人に無用の恐怖心を抱かせかねない」と不快感一を隠さない。
 高さんは「これまで在日が暴動を起こしたことはなく、それは在日社会の誇り。
取材するたびに思うのは、彼らの多くが『在日として生まれてよかった』と語り始めていることだ。日本社会の変化もあるし、在日自身がマイナスイメージを積極的に乗り越えようとしているためだ」と語った。
 9日に同区桃谷の多目的ス一ぺ一ス「班家食工房」で日本、韓国、北朝鮮を応援するイベントを開いた李容柱(リヨンジュ)さん(42)は「02年のW杯時も韓国代表チームを応援する催しを開いたが、そこで北朝鮮系の人たちもテーハミングック(大韓民国)』と声援を送ってくれた。10年前では考えられないことだった」と振り返る。
 「スポーツの力は政治より偉大な時もある」とスポーツジャーナリストの二宮清純さん(44)は力を込めて語る。「政治的なプロパガンダにスポーツを利用するべきでなく、平壌で日本の選手、サポーターがどのようなもてなしを受けるかに注目したい」と話した。
 
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